■ 最近の白内障治療

“白内障”ってどんな病気でしょうか。

目の中にはものを見るためのいろいろな仕掛けがあります。外の景色がちゃんと見えるようにピント合わせをしているのが水晶体というものです。 水晶体は1cmくらいの円盤のような形をしたもので、もとは水晶のように透き通っています。ところが、年を取るとそれがだんだんに曇ってきます。それが白内障です。 人によって白髪の出易い人と出にくい人といるように、水晶体もどんどん曇る人と、それほど曇らない人とあります。 また、左右の目でもその濁り具合に差が出てきます。

治療法はありますか?

水晶体が曇るのを遅くするという程度のお薬はありますが、出た曇りをすっかり取るというようなお薬は残念ながら今のところありません。かすみがひどくなってきて、日常生活が不便になってきたら、手術をしてすっきりしましょう。手術をすると、すっかり曇りをきれいにする事ができます。

手術の時期は?

以前は、だいぶ視力が下がってきてから手術となるケースが多かったようです。最近は手術成績が安定してきた事や、患者様の負担が少ない手術になってきている事から、単純に視力の低下だけで手術の適応を決めているわけではありません。 その人の生活様式や、これからどのように生活していくかという患者様のお考えをあわせて適応を考えていきます。 たとえば、視力が0.4でも、手術をしないで様子を見ていく方から、視力が1.0でも手術をして、精度よく見える事で、仕事や趣味をさらに充実させていらっしゃる患者様も多くいらっしゃいます。 当医院では、患者様一人一人の生活のスタイルを考慮しながら手術の適応を考えていきます。


安藤眼科医院の手術の特徴

当医院の手術は痛くありません。

痛い麻酔のお注射はせず、目薬で麻酔をするからです。目薬をつけるとき、ちょっとしみるだけです。

98%の方の手術時間は10分です。

目の組織の弱い方や、合併症のある方の手術(全体の1~2%)は20分以上の時間が必要で、また手術を2回に分けたほうが良い場合もあります。

安全に手術が受けられます。

特にご高齢の方、重篤な全身合併症のある方には麻酔科専門医が付き添い、血圧を始めとする全身状態の管理をしています。

日帰りで手術をしています。

安藤眼科医院の白内障手術は入院しなくてもできます。しばらく休んで、気分が悪くないか、血圧その他は大丈夫か等を確かめてからご自宅へ帰れます。

最新の手術機器を揃えています。

最新の手術機器と医療設備で、患者様に最高の白内障手術をご提案します。

ご家族の方は、手術室の様子や実際の顕微鏡下での手術の様子をモニターでご覧になれます。

手術当日、付き添いのご家族にとっては、患者様が手術室に入ってから出てくるまで、とても心配な事でしょう。手術室はクラス10000の清潔区域ですから、ご家族は入る事はできません。そこで、モニターを使う事で、患者様が手術室に入っている間もご家族の方が患者さまの様子を見守りつづけられるように工夫しています。


手術費用

手術費用は挿入する眼内レンズの種類により3種類の設定となっています。
  1. 健康保険によるもの

    主として単焦点眼内レンズを入れる場合で、健康保険による自己負担分のお支払いです。自己負担分は年齢や所得によって様々です。同月内に両眼の手術を受ければ両眼でも18,000円の方から、片眼で5~6万円の方まであります。また、更に上限額が設定されている場合もあります。確定申告の時に医療費控除を受けられる場合もあります。手術予約の時にわかる範囲のご説明をしますが、詳しくはお住いの自治体窓口にお問い合わせいただく場合もあります。

  2. 選定療養によるもの

    厚生労働省が認可した多焦点眼内レンズを入れる場合で、健康保険による手術料金の自己負担分(上記1をご参照ください)に加えて、多焦点眼内レンズのために余分にかかる費用、片眼285,000円を事前振込していただきます。

  3. 自由診療によるもの

    厚生労働省未認可の多焦点眼内レンズを入れる場合で、手術料金込み で片眼500,000円を事前振込していただきます。特別注文のレンズの場合は一部を予約金として入金していただく場合もあります。